うつなわたしのブログ

年々鬱々な日記帳

抵抗線

時間は2時50分をさしている。器は狭められてゆく。解き明かされるもの、気づかないで待ち続けるもの。転換点は過ぎている。今一度、振り返るべきである。いままでの法則を捨ててゆくことで、この時間の謎にせめてもの抵抗ができるのかもしれない。汽笛は遠のいてしまった。数もあまり聞こえなくなった。ここからは新しいものの見方のためのより鋭い測りを用いていかなければならない。その覚悟をするための猶予である。散り散りになっていったものたちも、それぞれに公式の書き換えを迫られているだろう。それに深く身を沈めて、己をよく見て、時間がもたらしてきたものと、使い物にならなくなった武器を定め、それを今一度みずから破壊し尽くして再起を図る勇気、覚悟。それらに気づかないふりをしながら刻々と移ろい、黄昏に染まりゆく幻想の美しさに耽りながらその身を差し出す準備に取り掛かるのも、また一つの到達点であり、各々の選択には先を静かに見据える落ち着きが添えられている。後半戦を戦っていける力が欲しいのなら、風に乗れるだけの新たなエネルギーを自然から取り込んでいかなければならないだろう。インスピレーションが与えられたことに感謝しなければならない。