うつなわたしのブログ

年々鬱々な日記帳

考え方は人の数だけある

あらゆる考え方が世の中にはある。

自分の人生の盤面において、最適でかつ最強の一手はなにか、ということを日夜考えている。

お金持ちになることが、私の人生の盤面におけるゴールであるなら、ビジネスのことや、お金儲けの話についての本を読み、メンターを探す努力をしなければならないかもしれない。

理想の彼女を作ることが私の人生の当面のゴールであるならば、まず女性と出会うことと、女性を口説くスキルや愉しませるスキルを身につけてなければいけないだろう。

一般常識というものに沿って生きることが楽であるならば、まずは仕事を探すことだ。仕事を探して、しっかり取り組んで、自信をつけていくこと。忙しく過ごすことで、くだらない悩みに取り付かれないようにする。一人前に生きている、自立感を覚えれば色んなことが楽しくなってきて、充実した人生を送れるかもしれない。

あるいは、今までのあらゆる怨恨を表出して人を困らせ、犯罪を犯し、刑務所に入るという手段もあるかもしれない。自殺を遂行すれば、盤面を完全にひっくり返してなかったことにしてしまうこともできる。

楽に生きるためのあらゆる考え方がある。魂の救済のためのあらゆる教えがある。

学ぶべきことも無限にある。きちんと良書や賢人の知恵に対して向かい合えば、私の人生をより良くするための妙薬に不足することもない。

 

あらゆる選択肢がある。

あらゆる最強の一手がある。

 

しかしながら私はいつまで経ってもただ一手を打ち、盤面を先に進めることができないのだ。

私は私の物語に絡めとられてそのままおぼれていってしまう。

失敗し、悩み、打ち明けられず、困り、罪悪感に引きずられ、気持ちの悪い事柄に対してまで受動的になり、一番望んでいないものに対してもいたわりの心を提示しつづけ、そのことに対してもうんざりしてしまい、だれにもそれを打ち明けられないまま、悩む。

 

過去とひとにとらわれている。