うつなわたしのブログ

年々鬱々な日記帳

物欲

物欲はまだあるようだ。最新式のカメラ一式も欲しいと思う。いじくり回したいのが強いのかもしれない。カタログを見て、一通りの最新モデルを手にしてみる。レンズもいろいろと見積もって、撮りたいものを考えながら選んでいく。その過程に楽しみがある。写真を撮るために車を出して旅をする。写真家たちとの交流。展示。写真が趣味だというようになる。写真やカメラに関してうんちくを述べるようになるかもしれない。カメラ女子と付き合えるかもしれない。フェイスブックでたくさんいいねを貰えるかもしれない。

ものは、ものを置く場所があるから映えるのである。大型のクールなデザインの、これまた最新式の冷蔵庫、洗濯機、キッチン、調理器。デザイン性のある食器に、ありとあらゆる食材。こういうものがあれば誰だって料理が趣味になるはずである。そして、やはりフェイスブックに写真をアップしていいねをもらい、ときたまホームパーティなどをして、その様子もアップする。もちろんワインやビールも高級グラスにこだわりの品である。気心知れた人達と、時間も忘れておもいおもいに語り合う。これが大人の楽しみ、これが正しい大人の遊び、時間の使い方なのであって、いま自分はそんな幸せを生きているのだとかなんとか考える。

マイルームには配線や防音、そしてリラックスできる照明やインテリアなとが考え尽くされて配置されていて、とびきりハイスペックなパソコンやモニター、大型の有機ELモニターにピュアオーディオをバランスよく配置してあり、ブラインドーをあければ大きな窓から街が一望できるので、物思いにふけりたいときなどは、お気に入りのエスプレッソマシーンでコーヒーでもいれてきて優雅に読書をする。気が向いたらお気に入りの外車できままにドライブする。広々とした屋内駐車スペースがあるので、キーと財布だけもって身軽にいつでもどこでも自由自在に出かけられる。服も一通り揃っているので旅行でもデートでも、その時の気分次第。あらゆるものを自分の好きなものでそろえておけるし、もちろんお金は無限にあるのであえて嫌いなものは買わないけれども気に入ったものには遠慮はいらない。

なんだっていいものは欲しい。でもそれは圧倒的なお金があることと、お金を稼ぎ続けられる艦橋がなければ、決して叶わない夢である。