投資話
儲かるだろうという話に弱い。
それは、自分の中でも儲かるだろうと思っている節があるからであり、営業マンはその心を知っているので、あとはその恐怖心を少し取り外して楽にしてあげるというお手伝いをする人のことだ。
これは儲かる話に弱いというよりも、人からのアプローチと説得に弱いということである。
自分だけの知見では買わないことでも、人柄のいい営業マンと楽しい時間を過ごした後では、じゃあ、少し買ってみようかとなってしまう。
知識のレベルはある程度まであれば、あとは、エイヤであるのが投資というもので、その先下がるか上がるかは神のみぞ知る。
であるから、人の心に触れたような錯覚がエイヤに至らせる心の正体である。
もちろん、エイヤをして上がればうってもうけをえて、みんなでハッピーという話である。
しかし、先の見えない世の中であるから、どれだけしっかりした運用をしている会社であっても、没落の可能性は排除しきれない。
お金は大事である。
いま、自分なりの運用で少額だとしても利益を出し続けられているのならそれでいいのではないか。彼らのために買うことは儲かれば嬉しさも二倍だが、失敗した時の後悔も二倍以上である。なぜなら他人にそそのかされて失敗したというきもちが残ってしまうからである。