真っ暗闇
ひどい夢ばかりみているんだ。
これは心の状態なのかもしれない。
わたしが経験した虚無や悲惨をこれでもかというほどに誇張しては露悪に見せつける。
これは、わたしの深層が望んでいることなのかもしれない。徹底隊な自己反省と、自虐。そして、それらを心底楽しむワタシである。
わたしの夢に表れるものたち。それらは恐怖と絶望、悲鳴や苦痛の叫びであって、それらはリアルよりもリアリティをもってわたしに降り懸からんとする。
わたしの内的世界は極めて極小である。夢がそれを物語る。そのパターン、登場人物の少なさ、一人称視点におけるわたしの行動や解釈のワンパターンさ、そして感情行動の幼さたるや、目覚めた後に後悔するほどである。
わたしはこの『脳』からそとには逃れられないのだ!そとに接しているというだけで、本当に外に出ているのではなく、逆に本当にそとに出ることなど、決してできないのだ。
あらゆる事柄は脳が作り出したものであり、あらゆることがらをわたしに示している。
それらは、ワタシではありはするがワタシ以外の何物でもあることはできない。
その唯一つの決定的な事実に慄き、わたしは頭を抱えて叫びたくなるのだ。ここから出してくれ!というふうに。